製品の左下にある、基準がたいへん厳しく認定手続きが面倒なことで知られる「有機JAS」のマークが、製品の優秀さを示しています。この「フェアトレード・チョコレート」には8つのフレーバーがあるのですが、このマークがついているのはこの「ビター」だけです。日本の基準には、ミルクを「オーガニック」と認定する制度がないため、ミルク（練乳）が入ったチョコレートは自動的に対象外となってしまうのです。改善が望まれます。

環境問題に心を痛め、モノを買うときに環境配慮度の高い製品を選ぶようにしている人は多いことでしょう。同じように、南北問題、つまり世界中に存在する貧困の問題に心を痛め、なんとか貢献できないかと思っている方も多いはず。一部の人のようにボランティア活動もできないし、募金はするけれど一時的なものだし…と思っている人、モノを買うときにフェアトレード製品を選ぶという方法があります。
フェアトレード製品とは、途上国の原料・製品を、適正な価格で、継続的に、購入したものです。それにより現地の経済発展を促進します。具体的には、紅茶、コーヒー、カカオといった食品、綿などで作られた衣類、手工芸品などがあります。私たちがこうした製品を選ぶことで、現地の人々の生活を少しでも支えることになると思うとうれしいですね。
ここで紹介するのは、ボリビアの農園で丁寧に作られたカカオと、フィリピンでとられた黒糖だけで作られたチョコレートです。口に含むと、飾りのない素直なカカオの味と風味が伸びやかに広がります。カカオは有機農法、黒糖は無農薬農法で栽培されていますので、環境に余計な負荷を与えていないということになります。現地の人にも、環境にもやさしい、そして国際貢献にもなる、自然の味の豊かなチョコレートを、日々の安らぎに、さらにバレンタインデイなどのギフトにいかがですか。

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【2009年】