中東からヨーロッパへ渡る中途にあるブルガリア。この国の中央部、バルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈にはさまれた一帯は「バラの谷」と呼ばれています。バラの生育に適した土地であり、広大なバラ畑が広がっているそうです。バラはヨーロッパに渡り品種改良が重ねられ、大きな花を開く観賞用の品種も作られましたが、ブルガリアのバラ畑は香油用のもので、見た目はたいへん地味だとのこと。しかし最も強い香りがする「ダマスク・ローズ」が栽培されています。ダマスクとは、シリアの首都のダマスカスであり、ヨーロッパが中東からバラの香油を輸入していた時代の交易の中心地だったそうです。
そのブルガリア産「ダマスク・ローズ」のエキスを配合した「飲むバラ」を紹介します。甘く爽やかでリッチな香りは、身体にも心にもリラックス効果をもたらすほか、ホルモンバランスを整え免疫力を高める効用も期待できるとのこと。そのまま飲んでもよいですしし、紅茶に入れたりお菓子の材料に入れるのも楽しいものがあります。さらに、美しい天然のピンク色を活かし、シャンパンで割ってピンク・シャンパン・カクテルと洒落てみてはいかがでしょうか。

人類は有史以来ずっとバラの魅力にひかれてきました。古代バビロニアの詩に登場し、エジプトの女王クレオパトラはバラ風呂・バラの香水を愛し、「アラビアン・ナイト」にも記述があります。原産は中央アジアと見られ、中東や地中海周辺に広がりました。7世紀にアラビア半島で起こったイスラム教においては、赤いバラがアッラーを、白いバラがムハンマドを表しています。11~13世紀の十字軍遠征によってバラはヨーロッパにも知られ、イングランドの全貴族が赤バラ軍と白バラ軍に割れてバラ戦争を闘ったのは15世紀です。人間にとってバラがいかに重要な花であり続けたかが分かります。

主要成分:ローズ(バラの花びら)抽出液、ショ糖、クエン酸、水、野菜色素
500/250mlパック
興新物産株式会社輸入

【2008年】