いつでも楽しめる
ご当地グルメ
B-1グランプリ公認のご当地グルメを集めた飲食施設が2015年7月10日、都内にオープンした。名称は「B-1グランプリ食堂 AKI-OKA CARAVANE(アキオカキャラバン)」。場所はJR秋葉原駅にほど近い高架下である。
B-1グランプリといえば、その年のグランプリを決める大会が毎年会場を変えて開催され、数十万人を集客することで有名になっているが、昨今は都心でも、地域振興のイベントや公共スペースを活用した屋台村などで各地のメニューを目にすることが増えてきた。その中で今回は「いつでも食べられる常設の施設」としたのが新しいところ。行ってみると、キッチンカーやトレーラーを使った屋台が並んでいて、300円から500円という手頃な価格で14品が提供されており、名の知れたメニューも多い。ただ、高架下の空き地にどこかのイベント会場の屋台コーナーをそのまま持ち込んだような造りに、ちょっと違和感が残る。特別なテンションに支配されたイベント会場ならこれで十分楽しめても、日常の中にある常設の施設としてはどうだろうか。
JR秋葉原駅-御徒町駅間の高架下には、手づくり職人の街をイメージした「2k540」、各地の名産品を集めた「ちゃばら」という特色ある商業施設がすでに営業しており、今回の施設はその中間に位置する。JRの高架下活用商法が着実に進んでいることを印象づけるが、既存の両施設がなかなかよい造りになっているだけに、どうしてもここがチープに見えてしまう。地域振興の一翼を担うという志をもってのオープンとのこと。それならば、もう少しご当地感を感じられる雰囲気づくりなどに配慮があってもよいと思うのだが。
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