事務所街の気になる洋菓子店
会社から歩いて10分ほど、西新橋3丁目の慈恵病院入口交差点付近に洋菓子店がオープン、というニュースが新橋経済新聞(http://shinbashi.keizai.biz/)に載っていた。愛宕神社にほど近く、まだまだ静かで落ち着いた環境が残る事務所街に洋菓子専門店の新規出店とは珍しい。2013年1月23日のグランドオープンの日、早速訪れてみた。
店名はアタゴ・パティスリー・ガーデン。経営母体はクインビーガーデン(QBG)といい、1931年創業、天然の素材にこだわった、はちみつとメープルの専門メーカーである。2005年から品川駅構内で直営スイーツショップの営業を行ってきたが、2012年10月、この地に新たな生産拠点としての工房を開き、このたび店舗の本格営業を開始する運びとなったものらしい。自社製品のはちみつとメープルをふんだんに使っているのが特徴で、日本で初めてフランス菓子専門店を開いたフランス人にちなんで毎年開催されている「アンドレ・ルコント杯」で優勝したパティシエが腕をふるっているとか。ショーケースには、優勝作品のパリ・ブレスト(ホール2400円、カット400円)、イチ押しのシュークリーム(260円)ほか400円台の生ケーキや200円前後のマドレーヌなどの焼菓子、さらに本業のはちみつ類も品揃えされている。壁面に開いた窓からは工房の中の様子も見え、運が良ければできたての商品を手に入れることもできそう。
個人的に注目したのは、モナカの皮を台に使ったこの店限定の「愛宕坂の下」というフランス菓子(写真右下)。近ごろ愛宕神社は人気上昇中で、今年の3が日の初詣も参拝するまで1時間待ちだった。その愛宕神社にちなんだ菓子といえば新正堂の「出世の石段」くらいだったが、これでご当地土産の選択肢が広がる。人通りの多い商業地とは違って売上は少々厳しいことも予想されるが、ぜひ頑張ってほしいものである。
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