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庭歩きはランチの後で

地下鉄都営大江戸線麻布十番駅から5、6分、鳥居坂という急坂をハアハアしながら上っていくと歴史を感じさせる石垣が現れ、国際文化会館という施設がある。国際交流事業を行っている特定公益増進法人の本拠地で、宿泊や研修ができる設備が整っている。基本的には会員のための施設だが、レストランなどは一般客がふらりと訪れても利用できる。
この場所は江戸時代、四国の多度津藩の屋敷があったところで、明治以降は井上馨外務大臣をはじめ主が何代か変わり、戦前には三菱の4代目当主岩崎小彌太(創始者岩崎弥太郎の弟である2代目当主弥之助の子)が本邸を設けていた。その時代に京都の著名な造園家が作庭した回遊式の日本庭園が今も残り、「旧岩崎邸庭園」として港区指定文化財になっている。岩崎邸庭園といえば、テレビドラマ「謎解きはディナーのあとで」のロケにも使われたという国の重要文化財、台東区池之端にある洋館(弥太郎の子で3代目当主久弥の屋敷)が有名だが、あちらにはこのような日本庭園はない。
麻布十番商店街に買物に出かける折には、ここまで足を延ばしてランチも良いだろう。旧館の建物は昭和30年(1955)竣工というが、半世紀以上の時の流れを感じさせないモダンさ。1階にあるティーラウンジ「ザ・ガーデン」では、窓から日本庭園を俯瞰しながら食事ができる。つまり、庭から見るとティーラウンジは2階にあるような構造で(写真上右)、起伏に富んだ地形をうまく利用していることがわかる。この日2011年12月某日のランチはポークシチュー温野菜添え、カップスープ、サラダにコーヒーまたは紅茶付き、消費税・サービス料込み1732円也(写真下左)。食後は深山幽谷の趣のある伝統的な日本庭園をゆるりと散策、紅葉の間から見える六本木ヒルズの近未来的な輝きが印象的であった。

CONTENTS

佃煮屋さんの世界の味

2つめの共同アンテナショップ

ニュー新橋ビル入門

サラリーマン街の異空間

初夏の和菓子に舌鼓

「新虎通り」の土産話

新虎通りの異色カフェ

縁起でもない人気者

歴史と「上質」の空間

Wケーキセットでひと休み

ビジネス街のワイン蔵

栗饅頭といえば…

花と緑のパスタの店

限定品が揃う「路地」

面白い恋人騒動

新しい京橋に注目

噴水ショーを眺めながら

不思議なアート空間で昼ごはん

高架下のワンダーランド

いつでも楽しめるご当地グルメ

万世橋駅、新たな旅立ち

ランチもビー・アンビシャス?

緑の中のレストラン

永田町の落ち着いたランチタイム

歴史ある洋館でゆったりランチ

昔懐かしい洋食あります

バレンタインですね

やさしいコーヒーの味

ナイスな自家製アイス

桃の節句に桜餅

病院でランチ

事務所街の気になる洋菓子店

庭歩きはランチの後で

レトロな麻布十番で讃岐うどん

浜松町駅近くで、ほっと一息

品川駅前のマーライオン