限定品が揃う「路地」
日本橋のたもと、国分株式会社本社ビル1階の「ニホンバシイチノイチノイチ」で久しぶりにランチをしていると、隣にきれいな店ができているのを発見した。2011年8月8日、国分が初めて出店したアンテナショップで「ROJI」と名づけられ、日本橋にふさわしく江戸の町屋と路地をイメージした作りになっている。路地を通り抜けるように奥へ進んでいくと日本橋川に面したテラスに出られ、日本橋を眺めることができる。
さて、国分は商品開発や小売業者の経営支援も手がける総合食品商社かと思うのだが、どうしてもK&K缶詰の印象が強い。しかし一般に缶詰といえば「おいしくない」「バーゲン品」といった負のイメージがある。それを払拭し、自社が手がける高品質の商品を消費者に直接アピールする拠点を設けることで、ブランドイメージの向上をめざす。来年は創業300年。節目の年を迎えるに当たっての新しいチャレンジの1つといえそうだ。
店内を見回すと、100年前から変わらぬ味とデザインで販売し続けている「日本橋漬」という福神漬から銀座の人気バーと共同開発したおつまみ缶「缶つま」シリーズ、さらに日本橋の老舗山本海苔店やにんべんと共同開発した「海苔巻せんべい」「ぬれおかき」などの意外な品々も並ぶ。
単価は300円から500円程度が中心。普段の感覚からすれば高めだが、いずれもあまり見かけない、限られた店舗でしか販売していないレア商品が1カ所に揃っているのは魅力である。
蛇足ながら、本日のランチは秋刀魚のちらしずしとそばのセット、1200円也(写真右)。「ニホンバシイチノイチノイチ」は日曜日もランチ営業をしており、そう混まないので買物に来た時などは重宝する。「ROJI」のほうは残念ながら日曜は休業である(オープン記念ということで8月中は日曜も営業)。
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