都心の水辺でくつろぐ
東京は江戸の昔から、いくつもの川(堀や水路)が街中を縦横に流れる「水の都」だった。高度成長期、開発の名のもとに多くが埋め立てられ、残った川も汚染が進んだが、近年は自治体や心ある人々の努力により浄化が進んできている。
それにつれて、都心の水辺ライフの楽しみも広がりつつある。水辺のレストランでの飲食もその1つであろう。
写真上は「カナル・カフェ」。JR飯田橋駅西口からすぐ、外濠に浮かぶように建つリゾート気分いっぱいのイタリアン系レストランで、デッキ席ではセルフサービス方式で軽食も楽しめる。水面をわたる風が心地よい。大正7年(1918)からここで貸しボート場を営んできた東京水上倶楽部のオーナーの経営だ。
写真下は、今年2008年6月に開店した「ニホンバシイチノイチノイチ」。大人のイメージの和食系レストランで、その名のとおり日本橋1-1-1、国分株式会社ビル1階にあり、日本橋川に面したオープンエアのテラス席では、ムードのある日本橋の夜景を楽しめる。こちらは名古屋に本社を持ち、名古屋と東京を中心に30数店を展開する株式会社ゼットンの運営。1店1店、立地にあわせた個性ある店を作り、同じ店(名称もデザインもメニューも)は2つと出さないという会社で、日本橋でこのような店作りをしたのは面白い。
こうした店が、これから次第に増えていくことが期待される。
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