面白い恋人騒動
2011年11月28日付の日本経済新聞の見出し、「『白い恋人』製造元、『面白い恋人』の吉本を提訴『商標権を侵害』」を見て驚いた人は多いだろう。私も驚いた。吉本興行の子会社が「面白い恋人」を発売したのは昨年7月で、すでに1年以上たっているし、結構話題になっていたから、石屋製菓は公認しているか黙認しているかのいずれかだろうと思っていたからだ。実は面白くなかったらしい。パッケージには、本家の利尻山の絵と同じタッチで大阪城が描かれているが、中身はみたらし味のクリームをサンドした大きめのゴーフレットであり、可憐なホワイト・チョコレート入りラング・ド・シャクッキーとはかなり違うものだ。吉本会館のショップ、京橋花月や新大阪駅、伊丹・関西空港などで売られていて、大阪みやげとして人気である。
そこでふと思い出したのが、有楽町駅前、12道府県市の物産館が出店している東京交通会館1階の「大阪百貨店」である。2011年7月28日(な・にわ)にオープンした、交通会館の物産館の中では新参だ。有名なせんべい「満月ポン」、5種類の果実のジュース「みっくちゅじゅーちゅ」、関西風出汁のカップうどん、大黒ソースなど大阪の名物が購入できる。何よりも、表に面した部分でたこ焼き・いか焼き・どて焼きなどを焼いていて、店内のスタンドで食べることができるし、そこではミックスジュースもミルクセーキも飲める。大阪文化を愛好する者にはたまらないであろう。
そして「面白い恋人」もここで売っていた(写真右中)。今回の提訴のあとはどうなるのだろう。交通会館では大阪百貨店の旅行代理店をはさんだすぐ隣が「北海道どさんこプラザ」であり、ここは時々「白い恋人」を販売するのだ。
CONTENTS