永田町の落ち着いたランチタイム
震災後すっかり機能不全に陥ってしまった永田町の国会議事堂近く、「霞ガーデン」というレストランがある。ちょっとオシャレっぽい名前だが、そこに過度の期待をしてはいけない。場所は緑豊かな国会前庭の洋風庭園に隣接する「憲政記念館」の中。この記念館は衆議院が管轄する施設で、明治維新からの我が国の憲法と議会政治に関する資料を展示しているほか、研修会等に利用できるホールなどがある。1972年開館だから、今年2011年は40年目。レストランも同じ年月を刻んできたらしく、時代を感じさせる独特の雰囲気を持っている。
看板メニューは、名前を聞いただけでどんなものか想像できる「オムライスハヤシソース」1000円。そのほかに、生姜焼、ハンバーグ、海老フライ、ビーフシチューなどの代表的な洋食が950円から1600円。ランチタイムには、ミニサラダ、カップスープ、コーヒーがサービスで付く。日替りランチも850円と1000円の2品が用意されており、この日は850円の「お肉のミックスグリル(鶏、豚ロース、ベーコン)」を注文。おトク感あり。店のスタッフはかなり年配のお父さん・お母さんばかりだが、テラス窓から眺める国会前庭の若々しい緑がまぶしい。立派な桜の木も多く、花見の頃や紅葉の季節は一段とおいしくいただけることだろう。
それにしても、一般の人がそう遊びに来るような場所ではないし、周囲にはオフィスビルも全くない。普段利用するのは国会に関係のある人くらいなのだろうか、昼時もすいており、落ち着いて食事ができる。歩いて行くには不便だが、駐車ができそうなので、車でよく近くを通る方には穴場かもしれない。ただ記念館のほうは土曜・日曜も開いているのに、レストランは平日のみ営業なのでご注意を。
CONTENTS