期間限定・球磨焼酎バー
数多い銀座の「ふるさとアンテナショップ」のひとつ、銀座熊本館。数寄屋橋のソニービル隣という立地条件は道県の物産館の中でも一番ではないか。そこで毎年2週間限定で行われ好評を得ているのが「球磨焼酎バー」だ。
球磨川に沿って28の蔵元が並び、清流の水と米のみを使った、独自の風味を誇る球磨焼酎。今年2008年は17蔵元が参加し、50種類以上の瓶が並べられている。それぞれの特徴が詳しすぎるくらいの表になってテーブルに置いてあり、どれから試すか迷うほどだ。写真のワンショットグラスで、普通のものは100円、特別の種類のものが200~300円。肴も、写真の辛子蓮根のほか、馬刺しなど熊本の特産品である。
折しも汚染米問題で、蔵元のうち2社が問題の会社と仲介業者を経て取引があったことが判明、すぐに撤去された。また、球磨川に注ぐ川辺川にダムを造る問題で県知事まで反対を表明した。偶然ながら、米と水という焼酎の根本が揺るがされる厳しい環境での、3回目の催しとなってしまった。
そんな中でも好評でお客を集めた球磨焼酎バー。担当者は「また来年も、2月くらいに開催したい」と語る。できれば通年でできないものだろうか。アンテナショップに最も相応しい企画ではないかと思う。各地の珍しい酒・焼酎を飲みたいと思っている人はたいへん多いのだ。
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