虎ノ門の吉野の「森」
2011年10月3日から5日まで、虎ノ門1丁目にある郵政福祉琴平ビル1階の軒先で、奈良県吉野町がミニ物産展を開き、名産の柿の葉寿司、吉野葛を使った菓子、吉野材製品などをPRしていた(写真上)。
なぜこんな所で、と言うと、ここは「フォレスタ虎ノ門」と名付けられた飲食店・レンタルオフィス等を有する複合施設で、奈良県、吉野町、および関連のある企業・団体等が出資しており、もともとアンテナショップのような性格を持つため。正面入口に位置するのはプリントワークスという印刷ショップと、気軽に飲んで食べて、おしゃべりができる店「森バール」。吉野材をふんだんに取り入れ、木のぬくもりが感じられる「森」の名にふさわしいインテリアが心地よい。2010年12月のオープン時は「森カフェ」という店名でもっと広かったが、2011年9月のリニューアルで同じフロアにコンビニエンスが開店、ちょっと窮屈になってしまったのが惜しい。
この店を運営するのは、飲食店向けの紙製品や印刷物の企画製作で実績を持ち、自ら飲食事業も手がける溝端紙工印刷のグループ企業。本拠地は奈良県ではなく隣の和歌山県だが、吉野材の割箸や箸袋などを製造販売している縁で事業に参加しているらしい。ということで、間伐材を使った割箸や、お茶殻を再利用した紙ナプキンなど、エコな自社製品がさりげなく使われている。昼はランチ営業をしており、トマトカレー680円、何種類かのソースが選べるハンバーグ780円(写真下右)の2品を提供。ライスは十八穀米を使用し、野菜サラダもしっかりついてヘルシーな感じ。厨房設備が制限されて厳しい面もあるようだが、ぜひもう少し、メニューのバリエーションが増えることを期待したいところである。
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