丸の内タニタ食堂体験
2011年のベストセラー1位「謎解きはディナーのあとで」に続いたのは、2位が『体脂肪計タニタの社員食堂』(写真中左)、3位が『続・体脂肪計タニタの社員食堂』だった(TOHAN)。1食500kcal前後のタニタ社員食堂のレシピを紹介したこの2冊は、既に合わせて430万部以上売れているとのこと。そこで社員食堂のメニューを実際に食べてもらおうと、タニタがオープンさせたのが丸の内タニタ食堂である。2012年1月11日の開店以来たいへんな人気を集めているというので訪ねてみた。
平日の11時から15時までのみ営業するこの食堂で食べるには、なんと8時半から同店前で配布し始める整理券が必要である。1月27日、10時40分に行ったところ、13時半~14時の整理券をもらった(11時15分には1日分の整理券がなくなったそうだ)。指定された時間に再び店に行って並ぶと、10分程度の待ち時間で入ることができた。
メニューは「週替わり定食」800円と、「日替わり定食」900円のみ。あらためて食券を買い、ゴハンを自分でよそうと、小皿二種類とメインディッシュ、味噌汁が出ているので自分で盆に載せて席まで運ぶ。まさに社員食堂である。この日のメニューは、週替わりが「たらと温野菜のゆず胡椒あん」、日替わりが「鶏肉とレーズンの赤ワイン煮」(写真下)、それぞれに小皿の「アスパラとエリンギのバターしょうゆ炒め」と「かいわれ大根のもずく和え」、「大根の味噌汁」が共通して付く。つまり両者はメインディッシュが違うだけである。
食事はゴハンの量によって摂取カロリーも変わる。そこでテーブルにはゴハンの量を量るスケールとカロリー換算表が置いてある。自分でよそったゴハンが適量か否か、チェックできるわけだ。さらにもうひとつ、この定食をよく噛んで食べた場合の標準時間が20分と示され、食べる時間を測るタイマーが付いているのも心憎い。
味は全体に薄味。外食にありがちな塩分の多い味付けに慣れている方には不満かもしれないが、レシピ本が売れたのがよく分かる、ヘルシーで美味しいメニューであった。
総合的な感想は、月並みですが「こんな社員食堂に毎日行けたらなあ」でした。
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