先端技術とリーズナブル・ランチ
公共的な施設に入っているレストランにも、結構よいところがあるものだ。地下鉄銀座線外苑前駅3番出口から徒歩5分ほど、神宮球場すぐ手前の「テピアプラザ」(機械産業記念館)にある「アーリーズテラス」もその1つ。ちょっとハイテックな感じの建物の2階である。2010年8月のある猛暑の日、午前中の外出から帰る途中、やや遅めのランチに立ち寄った。
特製オムライスから和風ステーキまでランチメニューはいくつかあるが、ディスプレイの「日替わりランチ」に目が行く。和食と洋食の2品を用意しているものの、すでに「カレイの照り焼き膳」が売り切れていたこともあり、「リンゴ風味のポークソテーチーズパン粉焼き」を注文した。出てきた料理は実にきれいな盛り付け。冷製スープが食欲をそそる。サラダ、コーヒー付きで890円。アフターデザート(この日は生チョコと抹茶のアイス=写真右)100円をプラスしても1000円でお釣りがくる。満足度は高い。
ところで、この建物のメイン施設は「先端技術館@TEPIA」というミュージアムである。日本初のボウリングセンター(1952年開業)があった跡地に1989年に建設され、(財)機械産業記念事業財団(TEPIA)が運営している。館内は、企業や研究機関の合同ショールーム、あるいは展示会といったイメージ。情報通信、ロボット、医療、環境など、市民生活に身近な先端技術が紹介されている。話題の3Dテレビなども体験できるし、ロボットと遊ぶコーナーもある。そして入場無料である。夏休みなど子供連れで来て、ランチを食べて帰っても懐にやさしそうだ。ただしTEPIAは月曜定休、アーリーズテラスはなんと「不定休」で、特に土・日は休業のことが多いので注意が必要である。
CONTENTS