虎ノ門の新名物
あらわる
せんべい・あられの老舗「きや」が、新たな虎ノ門の名物を作りたいという思いをこめてマシュマロ菓子を創作し、評判となっている。
1個158円(税込)で、白い虎の子にはチョコレート、ピンクの虎の子にはイチゴジャム、黄色の虎の子にはブルーベリージャムが入っている。「若い人に喜んでもらえるお菓子を開発したい」と5年がかりで完成させたという「虎の子マシュマロ」は、本来はもっと「虎」に近いものを考えていたのに、開発しているうちにかわいい「虎の子」になってしまったとのことだが、それがアピールしたポイントと思われる。
この場所で60年間、素材にこだわった美味しいせんべいやあられを提供し続け、すっかり官庁街御用達として馴染まれている「きや」だが、バレンタインの件といい、現状に満足せず新しいことに挑む気構えを持っているからこそ、「老舗」として続いているのだろう。
ところで、虎ノ門は江戸城外堀に実在した門の名前である。なぜ「虎」なのか定説はないが、江戸城の西側の門になるため、四方にそれぞれ守護神の動物がいるという中国の「四神思想」の「西の白虎」が由来とする説がある。その「虎」の子をイメージしたこのマシュマロ、「虎ノ門スイーツ」として、長く愛されていってほしい。
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