霞ヶ関に公民館を
「霞ヶ関に公民館を作りたいんです」と、理事の久保田了司氏は語る。文部科学省があった地区を開発して作られたクロスゲートタワーに入居する「霞ヶ関ナレッジスクエア」は、同タワーの主体、霞が関7号館PFI株式会社が場所を提供、ITの普及啓蒙、コンサルティングやコンテンツ制作を業務とする財団法人・高度映像情報センターが運営する。現在の活動内容は、交流の場の提供としてのセミナーやイベントの実施、高度の設備を整えたスタジオでの映像の制作・研修、インターネットを使った教育事業だが、霞ヶ関や虎ノ門に毎日通う人々が集まって何らかのムーブメントを起こせないかというのがいちばんの期待のようだ。
「ナレッジ」(knowledge)は「知識、知恵」だが、まさに人々の知恵を集めるスクエア(広場)としたいとのこと。そのためにレンタルスペースのほか、自主企画イベントとして寄席とワインセミナーなどを定期的に開催している。
交流の場として設置されているのがカフェ「エキスパート倶楽部」だ。霞ヶ関ビルの最前面で広場に向いたガラス張りの開放感があるカフェは、ランチどきには評判のカレーを中心に山梨県甲府市の食品会社シャトレーゼ提供の食材を使った料理で、近隣の勤め人を集め賑わう。夜には料理に加え「樽出し生ワイン」が供され、これがたいへん美味しい。
今後、本当に「公民館」としての役割を果たすにはどんなことをしていけばよいか。私たちも含め近隣の方、要望を寄せましょう。
CONTENTS