フレンチで
イタリアン?
地下鉄虎ノ門駅から徒歩3分、霞が関ビル・東京倶楽部ビルに渡る歩道橋のすぐそば、外堀通りから少し階段を下ったところに、おしゃれなテラス席が目を引く店がある。「ル・プティ・トノー」といい、パリのビストロをイメージしているそうだ。2階を模して描かれた窓辺で、マドモアゼルが微笑んでいる演出もなかなか楽しい(写真上右)。フランス人オーナーシェフが経営しており、2012年5月現在、九段下と麻布十番と虎ノ門、都心に3店舗を構えているというから立派である。
平日のランチタイムにのぞくと、いつも満席の賑わい。外国人の姿もよく見られて、さすがこの雰囲気にフィットしている、と感心する。メニューをみると、スパゲッティまたはショートパスタ、あるいはリゾットかドリアに小鉢、フランスパン、デミタスコーヒーがつくLunch Expressが1050円。えっ、フレンチでパスタ? イタリアンじゃないの? 実際、イタリアンの店と思い込んでしまう客もいるらしい。店としてはフレンチの肉料理か魚料理をグラスワイン付きで楽しめる1800円のランチがおすすめらしいのだが、何しろここは日本のビジネス街、フランスの方ほどランチに時間をかけられないし、アルコールなどはとても無理…という日本の実情に合わせて提供しているのがLunch Expressということのようである。
このランチ営業は昼間人口がガクンと減る土曜日も行っている。メニューはやや絞られるが、空いていてゆっくり食べられるのがよい。この日はペンネのアラビアータをいただき(写真下左)、食後にプラス300円のデザートを楽しんだ。個人的には、もう少し全体に食感がジューシーなほうが良いような気がした。帰り際の日本人スタッフの挨拶は、「メルシー ボクー」でした。
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