東京倶楽部ビルと
霞ダイニング
霞ヶ関ビルの、新橋側から見て左隣にあるのは「東京倶楽部ビルディング」。社団法人・東京倶楽部と三井不動産株式会社の共同事業であり、霞ヶ関ビルディングや旧文部省も含めた「霞ヶ関3丁目南地区再開発」計画の一環として建て直され、地上14階、地下1階のビルとして2007年9月に竣工した。
社団法人・東京倶楽部の歴史はなんと1884年に遡る。開国後の西洋文明の摂取を目的として設立されたもので、この倶楽部のクラブハウスが鹿鳴館である。鹿鳴館が地震で使えなくなった後に、洋風文化に熱心だった井上馨の尽力により宮内庁所有地に移転した。それがこの東京倶楽部ビルディング、および霞ヶ関ビルディングが現在建っている土地だとのこと。東京倶楽部ビルディングはその後何度か建て直され、1959年に建てられた6階建てのビルが、旧文部省などとともに解体されて、今回のリニューアルに至る。
このビルの目玉は1階から3階までの飲食街「霞ダイニング」で、個性的な店がそろっている。ランチも良心的価格であり、土曜日もランチ営業をしているのが、近隣で時には土曜日も働く者にはありがたい。また、ビルの前は広場として開放されていて、ときにはイベントも開かれる。写真は2008年、「霞ヶ関ビル40回目の夏休み」と題された金曜夜のライブ演奏会である。
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