新橋に「ちぃばす」が来た
道路の混雑緩和や、CO2抑制などの環境対策が進められる中、都心におけるバス利用も見直されてきているようだ。港区は比較的バス路線が多く、都バスが結構走っているし、1乗車一律100円の区のコミュニティバス「ちぃばす」も運行中である。
「ちぃばす」は2004年10月に登場した。名称は公募によって決められ、「小さなバス」と「地域に愛されるバス」という意味を含んでいる。かわいらしいデザインは、路線沿線の小中学校生のアイデアをもとにしたものだ。環境にやさしい天然ガスを燃料に使い、乗り降りしやすいノンステップ、車いすにも対応したバリアフリー仕様である。
当初は名前通り定員36人の小さなバス(写真右)で、六本木ヒルズで連絡する田町ルートと赤坂ルートの2路線でスタート、2007年4月からは回送車を活用して芝浦車庫前~田町駅東口の車庫発着便を加え3路線となった。利用客数は順調に伸び、2008年度は年間約118万人が利用したという。満員の便が相次いだため、2009年からは定員57人の中型車両(写真左)も導入されている。
その「ちぃばす」が今年2010年3月24日から、当面は採算性などの実証実験であるが、新たに芝ルート、麻布ルート、青山ルート、高輪ルート、芝浦港南ルートの5路線で運行を開始し、8路線になった。どの路線も20分間隔ほどで走っており、日常の仕事や生活の足としてはもちろん、港区の名所めぐりにも結構使える。特に西新橋で働く我々にとって、新橋駅から虎ノ門を経由し、御成門・芝公園を通って約35分で田町駅東口に至る「芝ルート」ができたのは便利である。
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