東京オリンピックまで1年
東京オリンピック2020の開会まで1年を切った。様々なイベントも開催され、関連ニュースがマスコミをにぎわせている。
東京駅前広場にはカウントダウンの時計台が設置され、日本橋ではオリンピック関連の装飾物で街を飾るイベントが行われている。都庁では、携帯電話等に使われている希少金属を回収して製造したという金銀銅のメダルがオリンピック展示コーナーで公開され、2時間待ちの長い列ができていた。この際地上202mの45階展望室から建設中の新国立競技場でも眺めておこうかと思い立ったが、こちらはオリンピックとは無関係なものの、エレベーター前に30~40分待ちの大行列。観光ルートに組み込まれているのか、並んでいる方の半分が外国人であることに、改めて驚く。
やっぱり現地取材が大事と思い、新国立競技場まで足を運んでみると、工事が着実に進んでいることがよくわかる。「一大イベントが開催されるぞ」的なインパクトはない地味な印象の建物だが、大会後も長く活用されるという意味では良いかもしれないと納得する。
それにしても、35℃近い気温が続く東京の夏は暑い。こんな気候条件でのオリンピック、本当に大丈夫なのか。おまけに大混雑。東京の主要な駅は観光客であふれ、あちこちで改装工事もやっているから通路も狭く入り組んで混雑に一層の拍車をかけている。これらの工事、すべてオリンピック前に片付くわけでもなかろう。今こんな状態なのに、実際にオリンピックが開幕して観光客がどっと押し寄せたら、東京での普段の仕事や暮らしはいったいどうなってしまうのだろう。ちょっと憂鬱な気分になる、2019年の夏であった。
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