西新橋は森ビルの原点
西新橋は、森ビル発祥の地である。
写真の4階建てのビル。これこそが、ラフォーレ原宿、アークヒルズ、お台場パレットタウン、六本木ヒルズ、愛宕タワー・レジデンス、表参道ヒルズなどの錚々たる森ビル建築物の原点、「西新橋第2森ビル」である。1955年8月に創業した森不動産(当時)が1956年4月に完成させた、と記録にある。翌57年11月には、外堀通りに面した10階建ての「西新橋第1森ビル」が完成している。名前が順番と違うが、ご覧の通り規模が違うためだろう。
創業者・森泰吉郎氏は、完成した第2ビルの屋上に陣取って、地権が複雑に入り組んだ第1ビルの敷地の、権利者との話し合いを続けたという。多数の地権者たちとの話し合いに10年以上をかけた六本木ヒルズの原点であろう。戦争で荒廃した東京を目の当たりにして、ビルの建築による復興を誓った森氏の第一歩がここにある。森ビルのファンの方は巡礼をお勧めします。西新橋1丁目のどこかにありますから、探してみてください。
ちなみに「西新橋第3森ビル」は「第1」の2年後、1959年7月に竣工した。実は弊社の入居するビルの隣にある。つい最近、1階にあったコンビニが撤退してしまった。不便である。
P.S. その後、西新橋第1森ビルは解体され、2009年1月から駐車場になっています。
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