低予算バスの旅
都バスにコミュニティバスに観光バス…。東京は道路が混雑しているのに、ずいぶんバスが多いなあ、と思う。でも、利用する人・しない人が明確に分かれているのではないだろうか。ということで、東京のバスの魅力を再発見するミニツアーに出発!
まずは都バスの「東京→夢の下町」路線。上野松坂屋前~浅草雷門~両国駅前が基本ルートだが、土日祝日は便数は少ないものの東京駅丸の内北口~両国駅前間の延長路線が運行される。2008年4月の運行開始で今年2011年7月から東京スカイツリーに近い業平橋・押上を経由するようになった。デザインは通常の都バスとちょっと違うが(写真上左)料金は同じ200円。両国駅前を10時14分に出発、浅草界隈の賑わいを車窓から眺めるのも楽しい。丸の内まで行けば屋根のない2階建オープンバス「スカイバス」で観光という手もあるが、1500円~と高いので断念、途中の日本橋三越で下車。11時になる。
このあたりは、エリアの企業・団体が出資して2004年3月に開業した無料循環バス「メトロリンク日本橋」(写真中左)が15分間隔くらいで走っているので乗り換える。地下鉄京橋・宝町駅という停留所で降り、中央区役所まで7、8分歩く。そこからは「江戸バス」(写真中右)という可愛い中央区コミュニティバスが20分間隔で出ている。2009年12月の運行開始で料金は100円。東京駅・日本橋・馬喰町・浜町などを回る「北循環」と、月島・晴海・豊海方面に行く「南循環」があり、今回は「南循環」に乗る。
さすがコミュニティバス、普段あまり通らないような細い道まで入っていくのが面白い。
50分ほど乗車して勝鬨橋西で下車。実を言うと、乗車した中央区役所から徒歩10分ほどの所である。暇つぶしと言うなかれ、観光とはその類のものだろう。さてここからは築地場外市場も近い。場外は築地市場が休みの日曜でも若干の店が営業しており、案外賑わっている(写真右下)。東日本大震災で消えた外国人ツアー客も少しずつ戻っているようだ。時刻はちょうど午後1時。どこかの店で名物の丼物でもいただき、本日のミニツアーの仕上げとしましょう。
CONTENTS