築地でバーベキュー
アウトドアでのバーベキューを好む人が増えているそうで、用具のレンタルと食材を揃えた至れり尽くせりのキャンプ場が多く営業している。団塊世代の大量退職、高速道路のETC割引と休日1000円乗り放題によって、この夏はさらに増えると予想される。しかし東京都内にもバーベキュー場はあり、夢の島などが有名だが、もっと近く、築地でのバーベキューにお誘いを受けたので、地下鉄に乗って出かけた。
中央区が管理する築地川公園デイキャンプ場は、地下鉄新富町駅から歩いてすぐ、入船橋の下にある公園の一部で、調理用具や燃料や食器、そして食材はすべて用意しなければならない。緑は植えてあるが、すぐ横にある聖路加看護大学の校舎、そして集合住宅群に囲まれて、一般にイメージされるアウトドア的開放感はあまりない。しかし、空の下で美味しいものを大人数で食べるのはやはり気分が良い。
利用は無料、3ヶ月前から予約可能で、主催者に伺ったところによれば、休日をとりたかったらぴったり3ヶ月前の朝に申し込まなければ無理であり、当日の天気の予想などつかないから、予約して晴天を祈るしかないとのことだ。この日は幸い、日射病を心配しなければならないほどの好天だったが、雨が降ったら木の下以外に逃げ場がなさそうなのが欠点か。しかし交通の便は良いし、キャンプ場のような大げささがないところが好ましい。
築地川は、汐留川などと同じく江戸城築城の際に造られた掘割の一部で、築地本願寺の裏を通り現在の築地市場を貫いて浜離宮で隅田川に注ぐ流れであったが、昭和以降少しずつ埋めたてられ、現在は浜離宮に沿った部分を残すのみである。この公園は、かつての川の上にできたことになる。
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