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黒板POP 花盛り
最近、街を歩いていると、やたらに手書きの看板が目につくなあと思い、ちょっと会社の周りを歩いて写真をとってみた。
これを一体何と呼ぶのか調べてみると、標記の「黒板POP」というのが定着しているようで、店主や従業員を対象にした描き方教室なども結構開かれている。「必要に応じてすぐ書いたり消したりできる」「目立つ」「温かみがあって、店への親近感がわく」「長く使えるのでトータルコストが安い」などが人気の理由のようだ。
ところで、POPとは Point of purchase advertising の略で、購買時点の広告、つまり売場や店先で商品の紹介などを書き、客に買う気を起こさせる広告のことだ。ピーオーピーと発音するのが正統派だが、ポップという呼び方も一般的になっている。とはいえ、ポップアートやポップミュージックとは特に関係がない(と思う)。
黒板POPの中でも代表的なのは、イーゼルを使って、チョークで手書きした黒板を飾るタイプであろう。私にとってイーゼルと言えば「画架」であり、絵を描く時に使うものだ思っていたが、ひょっとしたら看板用のほうが需要が増えているのではないかと思えるほどだ。かつては「おしゃれ」「粋」といったイメージを演出していたこの黒板POP、普及するにつれて、そうと言えないようなものも増えてきているのがちょっと寂しい。
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