「m」か「n」か
あれ、mだっけ? 通勤途中で今更ながら気がついた。よく見ると、新橋駅のローマ字表記が、Shimbashiとなっている。「ん」がmなのだ。「し」がshiなので、ヘボン式のようだが、「ん」をmにするというのは習った記憶がなかった。
道を歩いていると、今度は道路案内標識が目に入った。こちらは、Shinbashi。なじみのあるnになっていた。
mを使うのは新しい表記なのかと思い、調べてみると、もともとヘボン式は、b、m、pの前にはmを置くという決まりがある。そのほうが英語で発音しやすいためだった。その後、修正ヘボン式が提唱され、nのままで良いことになった。つまりm表記のほうが古いわけだ。
駅名表示はどこの鉄道会社も伝統的にヘボン式を使い続け、道路案内標識のほうは修正ヘボン式を使う決まりになっているらしい。会社名、ビル名などの表記もまちまちだ。多分に「好み」が影響しているように思われる。
ちなみに、パソコンでローマ字入力をすると、ShimbashiもShinbashiも「新橋」に変換される。ちょっと感動。
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