ミシュランガイド東京 発売中
『ミシュランガイド東京2009』が発売された。昨年は日本語版27万部+英語版3万部の計30万部を売上げたとあって各書店は力を入れていて、虎ノ門の老舗書店も開店前から店舗前で販売する気合いの入りよう、店内でもワインの木箱のようなディスプレイで販売促進を行なっている。
1891年に自転車用タイヤ製造を始めたミシュラン兄弟は、1895年に「空気入り自動車用タイヤ」を開発し、タイヤのパイオニアであった。そんなミシュランが自動車によるドライブの普及を目指して1900年に創刊したフリーペーパーが『ミシュランガイド』の基であり、ガソリンスタンドや修理工場、ホテルなどの情報を提供した。このガイドは評判を呼び、観光地やホテルや料理店を星で格付けするようになってさらに注目されるようになった。現在でも表紙が赤い「赤ミシュラン」の最新版を片手にフランスの料理店めぐりをする旅行客は多い。トラベルガイドである「緑ミシュラン」も愛用され続けている。どちらも、地名や店名のABC順に情報が並んでいるところが特徴だ。
そして赤ミシュランの東京版である『ミシュランガイド東京2009』も、店名の五十音順に情報が並んでいるのが特徴で、こういったレストランガイドは多分、他に例を見ないのではないか。店名が分かっているならば、これが最良の方法である。いろいろな批判はあるが、毎年出し続けてほしいと思う。
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