日比谷に名画座誕生!
2010年映画界の大ニュースのひとつは、「午前十時の映画祭」の成功だ。過去の名画50本を、全国25の映画館で週替わり・1000円均一(学生500円)で上映する企画は、多数の支持を受けた。DVDレンタルで借りられる作品も多かったが、劇場のスクリーンで見られるということに需要があったのだ。
ただし困ったのは、朝10時からの1日1回のみの上映(劇場の判断により数回)だったことで、月~金勤務の会社員にとってチャンスは週末のみであった。ネット予約であっという間に週末の席が埋まってしまう作品も多かった。そんなファンに朗報である。
実行委員会は50本上映で観客動員50万人、興行収入5億円を目標としていたが、41週目の段階で動員49万弱、興収4.8億円弱を記録し、目標を超えることが確実となった。そこで新たに選ばれた通称「青の50本」を2011年2月から上映する「第二回・午前十時の映画祭」の開催と、2010年に上映した通称「赤の50本」を、もう1年同じ方式で上映し(権利の関係で2本差替)、さらに東京と大阪の1劇場では朝の1回だけでなく、1日中上映することが発表されたのだ。つまりその劇場は1年を通し、「午前十時の映画祭」専用となることになる。多くの観客の希望に応えた結果であるとのことだ。そして東京の専用劇場は、日比谷のみゆき座である。
週替わりで過去の名作が見られて、料金が安いとなれば、これは「名画座」であるといえよう。日比谷初の名画座だ。ぜひ劇場をいっぱいにして、3年目実施につなげましょう。なお、現在のみゆき座は、みゆき通りに面したかつての劇場ではなく、東京宝塚劇場の地下にある「TOHOシネマズみゆき座」です。
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