ニュータイプの
郵便局が出現
2009年6月1日、当社から徒歩2分の外堀通り沿いに新しい郵便局が開局した。これは便利とさっそく行ってみたところ、びっくり! 従来のイメージをくつがえす、ニュータイプの郵便局であった。それも、コンセプトを練り上げ、今後の郵便局のあり方の旗艦とすべく、満を持してオープンしたという印象である。広く開放的なフロアに、民営化後のイメージカラーであるオレンジが印象的に使われたインテリアも魅力的だが、何よりサービスが画期的だ。
まず驚かされるのは、入ったところにコンシェルジュさんがいて、本日のこちらの用事を尋ね、しかるべき窓口へ案内するサービス。銀行と同じである。窓口カウンターのあり方なども銀行に似せている気がする。
そして目を引くのが物販コーナーだ。オレンジスクエアと名付けられた、フロアの3分の1ほどを使ったコーナーには、記念切手やフレーム切手、ふるさと小包やギフトセットのパンフレットが旅行代理店の如く陳列され、関連商品、郵便局おすすめグッズ(サンリオのハローキティ雑貨が多い)、文具なども多彩に品揃えされている。記念切手シートやフレーム切手は、額に入れてぶらさげるなどディスプレイに相当の工夫がある。東急ハンズに似た雰囲気だ。
ここで成功したら、今後も同様のショップ付郵便局を開局するのだろう。なにしろ切手の品揃えに関して郵便局は、当然ながら日本随一である。全国の郵便局網を活用して各地の特選品を選んだ「ふるさと小包」やギフトの品揃えや販売力は、民営化以前から屈指であった。キャラクターグッズも増やしていくだろう。これは、既に抜群の集客力を持っている郵便局が、コンビニやドラッグストアと肩を並べる小売業へと成長する、郵便局ニュー・ウェイブの第一歩なのかもしれない。
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