お台場へ新しいバスルート
都心から公共交通を利用して臨海部の人気スポット「お台場」に行くには、何を使うだろうか。代表的なのは新橋駅から新交通システム「ゆりかもめ」。バスなら浜松町駅から都バスが出ている。日の出桟橋や芝浦アイランドから、船の旅を楽しむという手もある。
2012年4月19日、こうした公共交通に新しい選択肢ができた。田町駅東口・品川駅東口と港区の台場エリアを結ぶ「お台場レインボーバス」が運行を開始したのだ。生活の足としての役割を持つコミュニティバスという位置づけで、港区と台場地区の企業等で構成される協議会が運営する。運賃は都バスと同じ1乗車200円。田町駅からは1時間に1本、品川駅からは30分に1本が出る。また通勤通学利用を考えてか、品川駅からは7時、8時台に増発もある。
その品川駅東口から、運行初日にさっそく乗車してみた。都内を走るバスには珍しい濃紺の車体。まだ認知度が低いようで、客は少ない。出発すると、何度か信号待ちはあるが、途中ノンストップでレインボーブリッジを渡り、15分くらいで「お台場海浜公園前」に着く。お台場観光にはこのバス停か「フジテレビ前」で降りるのが便利だろう。ちなみに、バスの車内放送はフジテレビの女性アナウンサーの声であった。ちょうどこの日は、フジテレビの裏手、高速湾岸線をはさんだ場所に新しい商業施設「ダイバーシティ東京」のオープンが重なった。せっかくの機会なので、かの等身大ガンダムに会いに行った。平日ということもあって像の周りは意外に混雑はなく、ゆったりとした時間が流れていた(写真下右)。
新たにスタートした「お台場レインボーバス」、新橋で働く我々にはあまりメリットはないが、田町駅・品川駅以南に生活の拠点を持つ人には、なかなか便利なお台場への足になりそうである。
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