郵便局が消えた?
本当に久しぶりに、会社の近くにある郵政省内郵便局に向かった。あれれ、無くなっているじゃないか。
そもそも郵政省はとっくに無く、郵政事業庁になり、郵政公社になっても、依然として頭の中では、慣れ親しんだ郵政省内郵便局だった。同じ建物の、同じ場所にあったからだ。だが今回は、平成19年(2007)10月の郵政完全民営化に伴い、遠めに眺めるぶんには大きな変化はないが、内部はいつの間にか大改装が行われていたようだ。ビルの名称は日本郵政ビルに変わり、1階は「ポスタルプラザ」というパブリックスペースとなった。正面入口を入ると日本郵政グループの展示コーナーがあり、その奥に「千代田霞が関郵便局」があった。さらにローソンの「ポスタルショップ」ができ、ドトールコーヒー(後にサンマルクカフェ)の「ポスタルカフェ」がオープンして、ちょっと気取った雰囲気を醸し出していた。
しかし、パブリックスペースといっても、日本郵政株式会社の本社ビルのエントランスでもあり、複数の警備員が目を光らせていて、その視線を感じつつ利用するのは何となく肩が凝る。そのうえ、ここのローソン、普段あまり目にしない珍しい郵便関連グッズなどは品揃えしているのに、普通のはがきは取り扱っていないそうだ。今度はビルの受付嬢に「以前は切手とハガキの自動販売機があったんだけど?」と聞くと、「こちらにはございませんので、郵便局の窓口をご利用下さい」とニッコリ。う~ん、ちっとも便利になっていないなあ。
それにしてもローソンの動きは忙しい。何かやっては軌道修正の繰り返しだ。平成20年(2008)8月には、東京の日本橋郵便局内を皮切りに、新タイプの店舗「JPローソン」の展開が始まったという。ここの「ポスタルローソン」も、また近いうちに「JPローソン」に模様替えしてしまうかもしれない。
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