新橋でASEANを体感
日比谷通りを港区役所に向かう途中、「あれ、何の店?」と足を止めた。よく見ると、「ASEAN-JAPAN CENTRE」とある。店ではない、東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国と日本が加盟し、貿易・投資・観光の促進を目的として活動している国際機関、日本アセアンセンターである。以前は銀座4丁目にあったが、今年2009年3月、都営地下鉄御成門駅にほど近いこの新橋6丁目に移転してきたという話だ。
「店」のような雰囲気があるのは、2~3か月のサイクルでテーマを変えながらASEAN諸国の食品やファッション、健康関連商品の展示商談会を開催しているためだろう。貿易促進の商談が主目的だが、誰でも自由に入って見ることができる。貿易や観光に関する常設の資料コーナーも閲覧自由だ(写真中右)。
展示してある商品はあくまでも展示用で基本的に購入はできないが、場合によっては一部販売するケースもある。常時販売している商品の中では、シンガポールで人気の「カヤ・トースト」に使われる「カヤ・ジャム」がおすすめのようだ(写真中左)。ランチタイムに訪ねるとさらに楽しみがもう1つ。都内に店を構える各国料理の専門店が、日替わりでランチを販売している(写真下右)。テイクアウトが主であるものの、10数席ある館内の談話スペースで食べることも可能。この日は木曜日でベトナム料理の店が出ており、生春巻きや揚げ春巻き、焼きビーフン、チャーハンなど6種類の料理がセットされたボリュームたっぷりのランチ(850円)をいただいてみた(写真下左)。さすがにできたてホカホカとはいかないが、民族音楽のBGMが流れる中、観光案内のビデオを眺めながら食べる異国風ランチは新鮮な味わいだ。近くを訪ねた折にはちょっと立ち寄って、ASEAN諸国の空気を感じてみてはどうだろうか。
※2010年以降、ランチ等の販売は行っていません。
CONTENTS