8月8日は
ASEANの誕生日
2010年8月の第2週、新橋6丁目にある日本アセアンセンターが、普段よりも賑やかな雰囲気に包まれていた。8月8日がアセアン(ASEAN:東南アジア諸国連合)の設立記念日で、それにちなんだイベントが9日から12日まで開かれていたのだ。日本アセアンセンターは、日本とアセアン諸国との貿易・観光・投資のかけ橋となっている国際機関で、昨年(2009年)新橋に移転してきた。移転1年目のイベントでは歌や踊りを中心に各国の文化を紹介したが、今年は各国映画の観賞会や日本で学ぶ留学生による“手づくり”の各国紹介セミナー、各国への投資を促進するビジネスセミナーなどを企画した。留学生によるセミナーには、学生から年配者まで東南アジアに関心がある方や留学生の支援を志す方などが多数集まった。またビジネスセミナーは、現地の投資環境の調査に携わった専門家から最新情報が聞けるとあって関心を集め、予定の2倍の申し込みがあったそうである。
ところで、アセアンが設立されたのは1967年、ベトナム戦争が激しさを増してきた頃のこと。当初の加盟国はインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの5カ国だった。その後、1984年にブルネイが加盟、1995年から99年にかけ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアが加わり、現在の10カ国となった。多民族、多宗教、さらに政治体制の違いを乗り越えて協力関係を深めているということでは、国際的にみても貴重な存在と言えるのではないだろうか。
なお、イベント最終日の昼時は、「ASEAN屋台村」と銘打ち、各国料理の専門店のお弁当や、なかなか日本では買えない珍しい食品などが販売され人気を集めた。各国のお弁当は、以前は日替わりで日本アセアンセンターで販売されていたが、7月から休止中とか。ちょっと残念。
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