銀座の神社をたずねて
ふだん歩いていても気に留めることはないが、銀座にもそこかしこに神社があって、今日もこの地で暮らし、働いている大勢の人々の信仰を集めている。そうした神社をたずねる「銀座八丁神社めぐり」というスタンプラリーがあった。毎年秋に開催されている「AUTUMN GINZA」というイベントの1企画である。今年2010年は10月30日から11月3日まで開催された。再開発などいろいろな問題があって神社の数は一定でなく、今年は10社で最近では多いほうらしい。10社のうち、三越、松屋、松坂屋の屋上などビル内に鎮座しているものが半数を占める。中には、普段は公開されておらず、この時に限って一般の参拝ができるところもあるとのこと。良い機会と思ってチャレンジしてみることにした。
案内図をみると、ごく狭い範囲なのだが、神社といっても立派な社がデンと構えているわけではないので案外見つけるのは難しい。何やら宝探しゲームのようで、行きすぎて戻ったり、狭い道に迷い込み方向感覚を失ってウロウロしたり、知らないうちに結構歩いてしまう。どうやらダイエットに良い、という御利益もありそうである。
イベント期間中の参拝用に特設の祠が作られていたところがあったのは少しがっかりしたが、以前NHKの「ブラタモリ」で観た「銀座の路地」(写真上中)を実際に歩いたり、松坂屋にまだ「屋上遊園地」があるのに妙に感動したりと(写真右上)、世界のブランドが集まる表通りとはまた違った銀座の姿を垣間見られたのは楽しい体験だった。「集印帳」に10社すべてのスタンプを集め、記念品として来年の干支である「卯」の土鈴をいただいて、ちょっぴりおめでたい気持ちになった次第である(写真右下)。
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