節分祭で福を授かる
2月3日は節分(うるう年など4日になることもある)。もともと季節を分けるという意味で、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを節分と言っていたが、春の訪れは1年の始まりとしての特別な意味を持ち、邪気払いの行事などが盛んに行われたことから、春の節分だけが年中行事として定着したようである。豆まきは、平安時代以降、宮中で行われていた悪霊払いの儀式「追儺(ついな)」が元になっているらしい。
この日は都内でも数多くの寺社で行事が行われるが、会社の近くでは地下鉄溜池山王駅からほど近い日枝神社の節分祭が賑やかだ。
日枝神社といえば「山王祭」。江戸城内に神輿や山車が入ることを許され歴代将軍が上覧された江戸の天下祭りとして、神田明神の「神田祭」とともに有名である。
その日枝神社の今年2009年の節分祭は、日差しが暑く感じられるほどの上天気であった。11時30分から本殿内で神事が執り行われた後、特設舞台で恒例の豆まきが行われた。例年、角界から親方や現役力士が年役として参加するが、今年は人気力士の琴欧州関が登場、女性陣が発する「ことお~しゅう~」の黄色い声が豆とともに乱れ飛んでいた。ここでまかれるのはバラの豆だけではない。豆を袋に詰めた「お宝」が参詣者のお目当てである。お祈りを済ませた有難い豆だけでもお宝だが、この中にはさらに豪華な「お宝」が当たるくじが入っている。私も撮影の合間に何袋かをゲットしたが、残念ながら当たり券はなし。大物を引き当ててご満悦の方を撮影させていただき(写真下左)少しだけ「福」のおすそ分けを頂戴した。このような催しに出かけると、人々の歓声と笑顔に触れて元気が出る。この元気こそ一番の「福」なのではないかと思う。
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