夏の名残のメキシコ祭
天候不順が続き、残暑らしい残暑も感じないうちに2015年の夏は終わったかと寂しく思っていたら、秋の大型連休に入った途端に東京地方は夏を思わせる日差しがよみがえり、気温も30度近くまで上がった。今年は祝日の巡り合わせで6年ぶりの5連休となり、シルバーウイークなどという言葉も久しぶりに聞いたが、敬老の日を挟んでいるため、ゴールデンウイークに準ずる大型連休という意味か、それとも敬老週間という意味なのかよくわからない、ややこしい言葉になってしまったなあ、と感じたのは自分だけだろうか。
それはさておき、せっかくの上天気なので、最後の夏気分を楽しめるような催しはないだろうかと探していたら、フィエスタ・メヒカーナというイベントが9月19日から21日までお台場で開かれていた。9月16日のメキシコ合衆国の独立記念日を記念して開催されるようになったもので、今年は16回目だそうだ。ちょうどこの時期、お台場ではULTRA JAPANという音楽イベントや、肉フェスという食のイベントも同時に開催されていて、それらに比べると盛り上がりは今一つだったが、ラテンの歌あり踊りあり、肉ありビールありトロピカルドリンクありと、夏気分は十分。「ルチャリブレ」(自由な戦い)というメキシコ流プロレスのデモ開催もあり、出演者はほぼ日本人で日本のプロレスとどう違うのか皆目わからないままではあったが、屋台で求めたメキシカンタコスなどを頬張りながらリング上の正義と悪の戦いに声援を送るのもまた楽し、であった。
帰り道、日が沈む頃になると、もう風は少し冷たい。季節は急速に移ろっていきそうである。
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