テニスの聖地
親子連れで賑わう
2017年4月29日昭和の日、江東区有明にある都立公園「有明テニスの森」で「有明の森スポーツフェスタ2017」が開催された。
テニス教室、キッズテニストーナメントといったテニス関連企画を中心に、手軽なスポーツ体験、健康体操、体力測定など様々な参加プログラムが用意されたほか、ステージショーあり、キッチンカーや模擬店の出店ありで、主に親子連れが1日楽しめる内容になっていた。テニスの国際大会も開催される「有明コロシアム」でプロのコーチと練習ができるなんて、子供たちにとっては願ってもない体験だろう。結構大きなイベントにもかかわらず、テンションが高すぎる熱狂的ファンが大挙して押し寄せるような企画ではないため、ほどほどの賑わいにとどまっているのも親子連れには好ましいところである。
さて、有明テニスの森は1983年5月に開園、34年の歴史がある。有明コロシアムを中心に49面のテニスコートを備え、テニスクラブもあり、「日本のテニスの聖地」ともいわれる場所だ。2020年に開かれる東京オリンピックでも、もちろんテニスの会場となる。そのため今年2017年の11月から2019年夏にかけ、大規模な改修工事が行われる。有明コロシアムが劇的に変わることはなさそうだが、屋外コートの部分はだいぶ今とは違った印象になるとみられる。現在はコート以外の敷地内は自由に入れるし、樹木は良い感じに茂って、芝生広場もあり、テニスをしなくても十分に居心地の良い公園になっている。そうした魅力は、オリンピック後も失わないでほしいと切に願う。
どうやら今秋のジャパンオープンテニス2017が、改修前最後の大きな大会になりそうである。東京オリンピック、近づいているんだなあ、と改めて思う。
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