丸の内式ハロウィン
10月最後の週の丸の内仲通りは華やかなストリートとなった。もともと「丸の内ストリートギャラリー」の企画として14点の彫刻が道沿いに展示されているのに加え、10月23日からの「ガーデニングショー2009」のコンテストガーデン20作品が展示され、さらに13日からはハロウィン・ディスプレイが街灯からぶら下がったりベンチの上に載っていたり花壇につるされたりと、そこかしこに配置されている。特に丸の内カフェの前の巨大なカボチャ・ディスプレイ(写真下)は目立つ。というわけで、歩いていると、ハロウィン→ガーデン→彫刻→ハロウィン→ガーデン→彫刻・・・と次々と目に入ってくる状態だった。通行人の多くがカメラを持って散策し、そこかしこで撮影をしていた。
そしてハロウィンの本番である10月31日を前に、30日と31日の昼、保育施設「キッズスクウェア」の子供たちによるパレードが行なわれた。パレードというには心許ないくらい小さな子供たちだが、しっかり仮装をして、保護者や保育士に手をつながれて何とか歩く。そして仲通りのブランド・ブティックで、トリック・オア・トリートを始めた。「お菓子(トリート)をくれなければいたずら(トリック)しちゃうぞ」というハロウィンの名物だが、子供たちが小さな声を合わせて「とりっく・おあ・とりーと」と言うと、ブティックの方が用意していた袋からお菓子を満面笑顔で与えていた。見ていてなかなか楽しい。30日も31日も、同じ4店舗だけでやっていたが、より多くの店舗が加わったらもっと面白いだろうに、と感じさせられた。来年はぜひパレードの人数も増やして、もっと大規模にやってほしい。
ハロウィンの仮装はもともと悪霊払いのためのもので、幽霊や魔女、怪物などに扮することが多いが、こちらはそのような伝統とは無関係のメルヘン調のものである。これは、日本でのハロウィンの普及が、東京ディズニーリゾートが1997年以来行なっているイベントによる部分が大きかったことが関係しているように思う。
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