二大福の神とご対面
当社の顧客企業にも、新年の祈願は「神田明神」というところが多い。正式名称は「神田神社」だが昔からの「神田明神」のほうが通りがよい。西暦730年、今の大手町に創建されたが、徳川家康が江戸城拡張工事の際に表鬼門の方角に当たる現在地に移し、裏鬼門の方角に配した日枝神社とともに江戸の守りとした。この両神社の大祭「神田祭」と「山王祭」は、山車の列を城内に入れ歴代将軍も楽しんだという「天下祭り」として発展し、今日も盛大に行われているのはご存知の通り。
さて、神田神社には福の神として人気のだいこく様とえびす様、そして厄除の神様として、まさかど様が祀られている。まさかど様とは歴史の教科書にも出てくる「平将門」のこと。朝廷に背いたとして討たれたが、関東では古来、民衆のために立ち上がった英雄として崇敬されてきたという。
ということで初詣スポットとしても人気があるが、決して広いとは言えない境内や参道がごった返すので、混雑大好きという方以外は少し時期をずらしたほうがよさそうだ。おすすめは「だいこく祭」。毎年、1月10日前後の土曜・日曜に開催されるが、今年2011年はちょっと遅く、15日・16日であった。まだまだ正月ムードいっぱいの中、茅の輪をくぐってまずは米俵に乗っただいこく様、次に海から現れたえびす様、さらに本殿に進んでまさかど様にお参り。境内では、だいこく様とえびす様が満面の笑顔で参拝者を迎えてくれて、1人ひとりにお祓いをしてくれるのがありがたい(写真下左)。そのほかにも、だいこく様やえびす様が乗った福俵に宝船、福笹に福引きと福づくし。お神酒もいただいて、ちょっぴり幸せな気分で家路につけること請け合いである。
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