冬は「鍋」!
だいぶ冬らしい気候になった2014年12月5日から7日までの3日間、日比谷公園で「第1回ご当地『鍋』フェスティバル」が開催された。会場で提供された「鍋」は、平均単価600円くらい。1枚100円のチケットをあらかじめ販売所で購入し各ブースで商品と交換する方式。食べておいしいと思った「鍋」の投票箱に使用した箸を投入する形で人気投票を行いランキングを決めるというのは、かのB-1グランプリと同じやり方である。
当日は出店した各地ゆかりのアーティストやご当地アイドルのミニステージが隣接する小音楽堂で開催されるなど、企画はなかなか意欲的だったが、さすがに第1回というだけに、イベントとしてのスケールはやや控えめ。特に「鍋」をうたう割には、鍋よりもご当地焼きそばなど、他のB級グルメの数が多いくらいの印象に違和感があった。「秋田きりたんぽ鍋」といった伝統的な鍋から、ご当地アイドルが企画に参加した「土佐四万十鶏のはちきん鍋」「新潟Negicco鍋」といった新作鍋まで、それなりに種類はあっても、結局のところ料理としては同じもの。そう何杯も手が出るものではない。やはり、焼きそば、唐揚げ、焼肉など、その他のメニューがあったほうが来場者は楽しめるし、売上も上がるということなのだろう。それなら、あえて「鍋」フェスティバルでなくても良いではないか、という見方もできるが、そこはやはり「冬ならではのグルメイベント!」という、来場促進の動機づけが重要なのだ。第2回以降の充実に期待したい。
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