5月5日は何の日?
5月5日は全国的に端午の節句、こどもの日だ。しかし、2008年5月5日は、ここ新橋の人にとっては、そうでもなかったようである。
普段の休日なら人の姿もさほどではないSL広場が、威勢の良い法被鉢巻姿の人々で埋め尽くされた。その中で神事が行われ、そこをスタートに大神輿が新橋・西新橋一帯を練り歩いたのである。実はこの日は、新橋にある烏森神社の、2年に一度開催される例大祭の日であった。特に有名というわけでもないので、ものすごい数ではなかったものの、見物客も次第に膨れ上がっていった。新橋の祭りといえば、町会・商店会が毎年7月の平日に実施している「こいち祭り」(小一時間楽しんで、という意味)もあるが、この日はそのキャラクターであるカラスの「こい吉くん」も愛嬌をふりまいて、祭りを盛り上げていた。
ところで、烏森神社は940年、平将門の乱を平定した将軍藤原秀郷が、戦勝のお礼として、烏の群がる森が霊地であるとの夢のお告げに従ってこの地に創建したとされる。かつて新橋駅が「烏森駅」と言われたように、地域のシンボル的な存在だが、場所はちょっとわかりにくく、新橋駅SL広場のすぐ近く、ビルの谷間にある。参道には小さな飲み屋さんが軒を連ねていて、ちょっと不思議な雰囲気である。
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