生姜祭り
宮神輿渡御に湧く
2010年9月11日、芝大門にある芝大神宮の例大祭が始まった。だらだら祭り、生姜祭りといった異名を持つ伝統ある祭りである。ただ今年は各町神輿の連合渡御がない陰祭り。今一つ盛り上がりに欠けるのでパスするつもりでいたが、19日の日曜、一昨年の陰祭りの時に御霊を宿した新しい宮神輿が初めて氏子各町を渡御するという。これは一見の価値ありと思い、出かけてきた。渡御は芝大門から新橋、浜松町、芝、芝公園を中心に氏子地域を約5時間半かけて回るというもの。予定時刻の正午、大勢の人々が参道を埋め尽くす中、宮神輿は神官に先導され、威勢のよい掛け声とともに町会の方々に担がれて宮を出発した。なかなか見事な宮神輿で、その立派さゆえ、浜松町駅のガード下を通り抜ける時などは少々苦労していたようであった。
さて、宮神輿が町内を巡っている間、参道では露店がにぎわいをみせ、境内では野点が行われ抹茶とお菓子が振る舞われていた。奉納生姜の無料配布もあった。江戸の昔、このあたりは生姜の栽培が盛んで、それが奉納され露店で販売されたりしたことが「生姜祭り」の由来だが、この日の生姜は高知県園芸農業協同組合の奉納であった(写真上の右下)。
話は横道にそれるが、宮神輿の渡御ルートからも横道にそれた浜松町駅近くの駐車場を会場に9月16日から10月6日まで「大つけ麺博」というイベントが開催中で、この日も 各特設店舗に長蛇の列ができていた。中には祭り衣装の御仁もおられ、生姜祭りとダブルでお楽しみであった。昨年10月に日比谷パティオで第1回の「大つけ麺博」が開催された時、その人出にびっくりしたものだが、人気は相変わらずのようである(写真左)。
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