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日比谷の中庭に酒の館

日比谷交差点近く、日比谷通りを隔てた日比谷公園向かいに不思議なオープンスペースがある。「日比谷パティオ」と名付けられ、ネオ屋台が出店し、コンテナを使ったギャラリーやワークショップ、ライブなどが公募で開催されている。
はて、ここは何があった場所かと調べてみると、三信ビルディングの跡地であった。昭和4年(1929)竣工の商業・オフィス兼用ビルで、建主は三井信託(略すと三信)。建築当時の姿をよく残し、景観上も貴重な建物であるとして保存運動も起きたが、結局2007年に取り壊されてしまった。そして2008年12月、所有者である三井不動産が新たな開発に着手するまでの約2年間の予定で地域活性化を目的にオープンしたのが「日比谷パティオ」である。パティオとはスペイン語に由来し、人々が集う中庭という意味だそうだが、どうも今一つ中途半端な空間という感じだった。
そこを久しぶりに通りかかると、ちょっと目を引く施設ができていた。「やっぱりオレはあ~」のCMソングがすぐ頭に浮かぶ菊正宗酒造(神戸市灘区)が、2009年9月10日から10月9日までの期間限定で「街蔵」という特設ミュージアムを開設したのだ。同社の創業は万治2年(1659)、ちょうど江戸では築地の埋立工事が行われている頃である。今年はそれから350周年にあたり、記念事業の一環として企画されたものらしい。同社のこだわりの酒造りの展示とともに、何銘柄かの利き酒が200~300円ででき、普段あまりお目にかからない商品や「菊正宗グッズ」も販売されている。寄席やコンサート、トークショーが行われる日もあるそうだ。写真だけ撮るつもりが、誘惑に負けて蔵元でしか飲めない「原酒」をいただき、「酒蔵の酒カレー」や「美人酒風呂」という名の入浴剤にも興味がわいて購入してしまった(酒粕の匂いが嫌いな方には不向きかも)。この企画で菊正宗の売上が一気に上がるとも思えず、ましてや毎年3~4%ずつ減り続けている日本酒の販売が急回復するはずもないだろうが、老舗酒造会社のヤル気の表れとして、まずは拍手を贈りたい。

CONTENTS

繁華街の生涯学習センター

指定喫煙場所のある風景

西新橋は森ビルの原点

南桜公園に桜咲く

プロメテウスの遷座

ビジネス街の女神

道路沿いのテラス席

どこでも腰かけ文化

よみがえる東京駅

全国農業高校収穫祭に思う

郵便局はショッピングセンター

バスで観て歩いて愛でる桜かな

大手町の森の驚き

屋上に緑が育つ

江戸の舟めぐり復活?

『麒麟の翼』の日本橋と水天宮

こんな所に新設の銭湯

銀座ミツバチ物語

無料の首都高

築地でバーベキュー

昔も今も最前線

晴海に海保の練習船来る

築地から豊洲へ

環状2号線、豊洲へ

海上から見た「東京港」

東京湾に「森」が育つ

「赤船」出現

隅田川の新しい橋

隅田川をゆく宇宙船

15分間のミニクルーズ

天王洲の新スポット

近未来的な都市公園の風景

東京モノレール再発見

川から見つめる都会

変わる御茶ノ水駅聖橋口

低予算バスの旅

都心を快適サイクリング

ウインドーの中の祭具

お寺で過ごす昼休み

歴史ある小学校が消える

アークヒルズの庭を歩く

トンネルと公園の物語

六本木で出会う「花子とアン」

「聖地」に合掌