東京タワーの
クリスマス
2011年もクリスマスシーズンとなり、都内もいろいろな施設でイルミネーションが輝いている。わが港区では、汐留や六本木のものがファンタジックで人気があるそうだ。そこへいくと、いつもライトアップされた姿を見慣れているせいもあって注目度が今一つの東京タワーだが、なかなか洒落た光の演出を行っている。
まず足元の正面入口付近では、高さ14mというクリスマスツリーを中心にイルミネーションが輝く。青白い光が流行する中にあって、温かみのある赤や黄色、オレンジといった暖色系の光を多用しているのが特徴だろう。さらに注目されるのは「東京タワー クリスマス・ライトダウンストーリー」と銘打った企画である。毎夜7時30分になると、タワーのライトアップが一斉に消え、30分間に及ぶ音と光のライティングショーが始まる。クリスマスソングに合わせて、タワー全体に無数のライトが踊り、大展望台に浮かび上がるハートマークが楽しい。
傍らには木製の小屋が立ち並ぶドイツのクリスマスマーケットを模した一画があり、ビールやワイン、スープ、ソーセージ、ドイツのパン等が用意されている。ちょっと冷えたのでグリューワインとグーラッシュをいただく(写真下右)。グリューワインは砂糖やシナモン、オレンジピール、その他香辛料を加えて過熱した甘くて温かいワイン、彼の地のクリスマスの名物だそうだ。一方のグーラッシュは、牛肉と野菜がたっぷり入ってシチューのようだが、メインディッシュではなくスープのような存在らしい。これで600円と700円は、やはり観光地価格かと思えるが、結構暖まる。ライトダウンストーリーは25日まで、マーケットは27日まで実施とのことである。
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