町村の元気をいただく
2014年1月11日・12日の両日、正月3日の火災の記憶も新しいJR有楽町駅に程近い東京国際フォーラムで「町イチ!村イチ!2014」が開催された。全国町村会が主催し、各町村がイチ押しする名産やご当地グルメを一堂に集めた催しで、「市」がなく「町村」という枠で開催しているのがユニーク。2011年12月に初めて開催してから、ほぼ2年ぶりとなる今回は、全国の町村の3分の1強にあたる340余りが参加しており、「市」と比べ、どうしても発信力が弱くなりがちな「町村」が一体となって郷土の魅力をアピールしようという意気込みが感じられた。
一方の来場する側からみると、無料で試食があり、各地の名品に手軽にアクセスできるこうしたイベントについては非常に関心が高いようで、オープン前から長蛇の列ができ、入場までに1時間待ちは覚悟しなければならないほどの人気であった。周囲の方々の会話に耳を傾けていると、いつもインターネットなどで開催情報を収集し、マークしているらしい様子がうかがえた。
会場内では見たこともない多数のご当地キャラクターがあちこちで愛嬌を振りまき、多くのブースで試食がふんだんに提供され、ご当地グルメの有料飲食コーナー(写真上)も大賑わい。またステージでは各地の伝統芸能や「ホタテ釣り選手権」など参加型のゲーム(写真中)が盛り上がっていた。活気ある雰囲気も味わい、いくつか試食もできたところで、そろそろ引き上げようとした時、「北緯44度の最北の蒸留所で作られた、アルコール度数44度のいも焼酎」を発見。しかも「サツマイモでなく、じゃがいも」というサプライズ。思わず余計な出費。やはりお金を出させるには、ひと味違うコンセプトとメッセージが重要、と改めて勉強した次第である。
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