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封印された怪物たち

当社からほど近い、千代田区内幸町にある日比谷ダイビル。近代的なビルには不似合いな、不気味な顔のオブジェがいくつも組み込まれている。
ダイビルは大阪に本社のあるデベロッパーである。昔は大阪ビルヂングといい、略して大ビルをダイビルと呼んだのが今の社名になっている。大阪・中之島にあるダイビルは、大正15年(1926)に渡辺節氏の設計で建てられた大正期を代表する大規模オフィスビルで、重要文化財級の建物であるといわれているが、まもなく再開発のため取り壊しの運命にあるということだ。
日比谷ダイビルも、もともとは渡辺氏の手によるビルが建っていたが、平成3年に今の形に建て替えられた。これらのオブジェは、以前のビルに飾られていたものを再利用したもので、かつてここに荘厳なビルが存在した事実を静かに語り継いでいる。
まあ、そのあたりの事情はどうあれ、私にとっては、ここは都会の中のささやかなファンタジーの世界である。さまざまな怪物たちが神々との戦いに敗れて封じ込められており、世が乱れ、封印の力が弱まったとき、彼らは再び目覚め、解放されて、また神々との新たな戦いが始まるのだ。

CONTENTS

旧新橋停車場にエール

イタリアの空気

封印された怪物たち

芝離宮に梅の便り

関心高まる「徳川家霊廟」

浜離宮でお花見

高さ50mの海上を歩く

「黒船」の影

晴海埠頭の非日常

防災を考える公園

工業地帯の残像

古代インドに出会う

薄れゆく「島」の記憶

明治丸、再び美しく

眠れる可動橋

偉容を競う三田の建築物

赤レンガの館のあるキャンパス

大学として現代を生きる公爵邸

白金のキャンパスに建つ洋館

白金の東京大学

桜を愛でつつ墓マイラー

乃木坂の特別な日

赤プリ旧館の貴重な1日

江戸城外堀の眺望

カナダ大使館の感動

公園はミステリー・ゾーン

赤坂の宮殿を身近に感じる日

赤坂の“森”に迷い込む

出世の石段

チューリップ咲く庭

もみじ谷、色づく

大官庁街建設の夢

桜田門の桜

天守台に立って

「北の丸」で一休み

北の丸の赤レンガの館

縁結びの神社、活況

バラ香る屋上庭園

ビルの谷間の聖域

ピカピカの歴史的建築物

時を閉じ込めたオフィスビル

都心に残る復興小学校

橋の記憶

江戸の大橋の面影

東京のパナマ運河?