高さ50mの海上を歩く
2009年12月10日から12日まで、「日本最大の環境展示会」がうたい文句の「エコプロダクツ2009」が東京ビッグサイトで開催されていた。すでに11回目を数え、最近は来場者の層が広がって家族連れや子供たちの集団も目立ち、大混雑しているという。行こうかどうか迷ったが、ふと「エコにちなんで、レインボーブリッジを歩いて行ってみよう!」と、訳のわからないことを思い立ったのである。
さすがに会社から歩くのはきついので、新橋からゆりかもめで芝浦ふ頭駅まで行き、そこから約5分で芝浦側ゲートに到着(写真上左)。橋脚をエレベーターで上って橋に出る。橋は2層構造で、上は首都高速、下は中央をゆりかもめが走り、その両側が一般自動車道、一番外側が遊歩道になっている。残念ながら、近ごろ人気の自転車は通行禁止である。都心を望む側をノースルート、海側をサウスルートといい、途中で行き来はできないので、人気があるというサウスルートをゆく。風が強く、また車が通るたびに揺れてちょっとビビる。騒音が結構大きく排気ガスのにおいも気になって、あまり「エコ」とは言い難いが、水面からの高さ40~50mの眺望はなかなかのもの。少し歩くと、江戸末期に黒船対策で海上に7つ(陸上の御殿山を含めると8つ)築かれた砲台跡の1つ「第六台場」が島のように見え、その先にお台場の商業施設やフジテレビの社屋が望める(写真上から2段目)。振り返って見る芝浦方面の眺めも素晴らしい(3段目)。20分ほどで台場側ゲートに到着(4段目)。全長1.7キロ、なかなか楽しい空中の旅であった。
だが、ここから先が長かった。ゆりかもめのお台場海浜公園駅を通り過ぎ、パレットタウンを抜け、目的地東京ビッグサイトに到着した時には、すでに芝浦ふ頭駅に降り立ってから1時間余りがたっていた。いささか疲れたので、展示会のレポートは省略である。
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