江姫キャラクター、続々
港区観光協会は、NHK大河ドラマ「江(ごう)~姫たちの戦国」の放映にあたり、増上寺にドラマの主人公・2代将軍徳川秀忠の正室「お江の方」の墓所があることにちなんで、かぐや姫風のイメージキャラクター「お江姫」を観光PRに活用している。だが、浅井三姉妹の末娘・江姫ゆかりの地はここだけではない。生誕の地であり、浅井長政の居城があった滋賀県長浜市、浅井家滅亡のあと幼少時代を過ごした三重県津市などもそれぞれ独自にキャラクターを開発しているのだ。
調査を進めていると、2011年1月14日、有楽町の交通会館にある滋賀県のアンテナショップで、浅井三姉妹「お茶々ちゃん」「お初ちゃん」「お江ちゃん」(写真上右)のキャラクターグッズを多数発見した。これは県のキャラクターである。すると交通会館前に、長浜市の「江姫」が武者隊を率いて突如出現(写真上左)。滋賀県のキャラクターがあんみつ姫調なのに対し、こちらは武具をまとった勇ましい姿。長浜市で開催される「江・浅井三姉妹博覧会」を盛んにPRしていた。
さらに翌15日、長浜市の「江姫」は疲れも見せず今度は津市の「ゴーちゃん」を伴い、「お江姫」ののぼり旗をかついだ港区観光協会の面々を従えて増上寺に現れた。やたら顔のデカイ「ゴーちゃん」と小顔の「江姫」が並ぶといささかバランスが悪いが、それはさておき、2人はさっそく徳川家霊廟を訪れて墓前供養を行い(写真中2枚)、その後、安国殿で大河ドラマのヒットと「江・浅井三姉妹博覧会」の成功祈願を厳かに行ったのであった。ゆるキャラブームの昨今であるが、これだけ同じ人物をモチーフにしたキャラクターが乱立するのは珍しいのではないだろうか。
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