日比谷図書館、休館
弊社から日比谷公園西側入口までは歩いて5分、入ってすぐの、正三角形をしたユニークな建物が日比谷図書館だ。3つしかない東京都立図書館のひとつで、蔵書が充実しているだけでなく、雑誌のバックナンバーが開架式本棚に並んでいるのがたいへんに便利だった。机と座席も十分にあった。というわけで、ちょっと何か調べたいときは、すぐに歩いて行ったものだった。最近は手続きが面倒なところが多いコピーや資料請求なども、ここはずいぶん大らかだった。ひとことで言って、気分の良い場所だった。
ところが先日、2009年3月31日をもって、休館になってしまった。
1908年開館、実に101年の歴史を持つ同図書館は、東京都の歳出削減のため千代田区への移管が決まり、2年後、千代田区立「日比谷図書館・文化ミュージアム」として再出発するとのこと。1945年の空襲で焼けたあと、仮建築を経て、1957年に竣工した現在の建物は、見た目にかなり古びているが、外観は残して内部を修繕する予定だという。
今後2年は調べものに苦労すると思いつつ、新たな施設に期待もしているが、千代田区立の施設として再開した場合、区民専用になるのだろうか。実は、歩いて5分とはいえ、あいだに区界があって、弊社は港区なのだ!
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