愛煙家にやさしかったのに…
日比谷シティの日比谷国際ビルヂングと富国生命ビルのあいだに、ご覧のようなスペースがある。つい先月までここはスモーカーの溜まり場であり、つねに煙が漂っていたものだが、灰皿が封鎖され、清浄な空気が戻ってきた。元灰皿だった場所には、所定の喫煙所を利用するようにと書いてある。その「所定の喫煙所」は、国際ビルヂングの地下2階にある。
日比谷シティの周辺は、屋外の喫煙可能な場所が次々と閉鎖されていった。1カ所が閉鎖されると、そこで喫煙していた人が別の喫煙可能場所に移動、元からそこを利用していた人と合わせて煙量が増える。多分、苦情があるのだろう。そこもやがて閉鎖され、残された喫煙場所の人数がさらに増え…という、さまよえる日比谷スモーカーズの放浪も、これで終着駅のようだ。私の知る限り、屋外の喫煙場所はすべてなくなった。
ところで現在、コンビニエンスストア業界では「タスポ特需」という言葉が語られている。7月1日より、成人識別ICカード「タスポ」がないと自動販売機で煙草が買えなくなったのだが、タスポの申込みをしていないモノグサなスモーカーがコンビニで煙草を買うことで、コンビニの売上げが伸びているのだ。
この国際ビルヂングの喫煙所にも入口に煙草売場があり、対面式なのでタスポ不要で買える。まさか、この売上げを狙って、表の溜り場を閉鎖したわけじゃないでしょうね(冗談です)。
CONTENTS