問屋街の市、賑わう
2011年5月27日~29日と6月3日~5日の週末に開催された「岩本町・東神田ファミリーバザール」に足を運んだ。当地にある問屋街が在庫商品を格安で提供するこの催し、近年は毎年2回実施しており、すでに64回目という。実行委員会によると、もともとは従業員・家族を対象とした売り出しとして始まったのが「ファミリーバザール」の名の由来でもあるらしい。場所は、都営新宿線岩本町駅のすぐそば、JR秋葉原駅からも近く、日ごろ仕事でよく訪ねる会社の近くなのだが、今回が初めての探訪であった。
百数十店が出店しており、衣料品・服飾雑貨を中心に調理器具などもある。出品されている商品の量に比べると、人出のほうは今一つかな、という印象。若い人向けの商品が少ないためであろう、年齢層は全体に高め、秋葉原の歩行者天国とは好対照である。売り手がプロで、扱っている商品は「新品」なのだろうが、雰囲気はフリーマーケットと似ているかも。「目利き」のご婦人層にとっては掘り出し物がたくさんあるに違いないが、何が良い商品で、どの程度お買得なのかさっぱり分からない者にとっては、購買意欲も高まらず全く楽しくない。飲食関係の出店がもう少し多いと、買物に興味のない家族と一緒に来ても楽しめそうな気がするのだが。
なお今回は関連イベントとして、1人500円の乗船料が東日本大震災の義援金として寄付されるクルーズが企画されていた。船は屋形船タイプ(写真右)、昭和通りを挟んで会場の斜向かいにある和泉橋防災船着場から神田川を下り、隅田川に出て、浅草吾妻橋で東京スカイツリーを眺めて戻ってくるというもの。こちらは1日5便・各50人ということで、早々に売り切れていた。最近は東京を船で巡る企画というのが増えている印象で、いよいよ水の都・東京の真価発揮か!と期待されるトレンドである。
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