光のクリスマス
2007年12月25日、火曜日、クリスマスの夕方、新橋駅から会社に歩いて戻ってきた同僚が言う。「何か今日はやたらにアベック(これ、死語?)の姿が目立つんだけど、この辺はクリスマスだからといって、そんなことなかったし、何なんだろうね」。はたと私も考える。その背後で「情報感度が鈍いなあ、君たち、それじゃあ、いい仕事はできないねえ」と不快な声がした。「日比谷公園のイルミネーションだよ」。
実は、連休前の12月21日から(1月1日まで)「東京ファンタジア2007」というイルミネーションイベントが開かれていたのだ。早速カメラを手に出動したが、すごい人出で、あっという間に一方通行状態に規制された人の流れに飲み込まれてしまった。2005年で丸の内の「東京ミレナリオ」が中止されてから2年ぶりとなる都心での光のビッグイベントということもあり、一層の盛り上がりを見せたようだ。
「都会の緑と公園の魅力、環境の大切さを訴える」という開催趣旨がうまく伝わっていたかどうかはともかく、高さ42メートルの光のクリスマスツリーを中心に、刻々と表情を変える幻想的な光のアートは確かに見ごたえがあった。しかし、人の多さにはいささか疲れた。仕事を残した会社に戻る途中、日比谷セントラルビルに飾られた「天使」と思えるイルミネーション(写真下)に、ちょっと癒される私であった。
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